夜のイメージを紙の質感と色で表したら?。創業120年を超える紙の専門商社、竹尾の9000種類の紙から選ばれた100枚の紙を楽しんだ。
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都市のイメージを表した竹尾の紙のセットのシリーズについては、以前ポストした。味をしめて、『紙の専門商社 竹尾が選ぶ500種類の紙セット』のシリーズを手に入れることにした。1日の中の時間帯のイメージごとに100枚ずつのセットになっており、まずは「夜」である。黒やグレーの色の紙100種類、黒やグレーだけなのに、こんなに表情の違う紙があるのかとワクワクする。
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セットには100枚の紙の名前と色をリストした1枚の情報カードがついてきて、都市のイメージの紙のセットのときとは違って、100枚はリストの順に束ねられている。この100枚のセットの場合、もし、順番になっていなくて、自分で判別せよといわれても、竹尾の専門家でなければ難しいだろう。
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そこで、100枚の紙にナンバリングのスタンプをしたり、紙の名前のラベルを貼りつけたりする工夫をしているファンの方がいらっしゃる。見本帖のように、製本してしまう方もいる。加工する勇気はなかなか出ないので、そっと紙をたぐって楽しんでいる。
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都市のイメージの紙セットのとき同様、竹尾のウェッブサイトで紙名を検索して説明を読みながら、紙を堪能した。「ミランダ 黒」は、クリスマスの夜のように静かにきらめいて、「STカバー」の簀目(すめ)模様、「TS-6 タントセレクト N-1」の上品なエンボスは、豊かな質感を醸している。黒かグレー系の無彩色の色ばかりなのに、表情はバラエティに富む。
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この紙のシリーズのこと、2017年発売なので、ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、デジタルで味わえない楽しさは、紙の手帳好きの方に共感していただけるだろうと思う。手帳には、今回の紙のセットのテーマ「夜」とクリスマスシーズンにちなんだクリスマスの夜の写真を貼った。セットの紙からの切り貼りも考えたが、ためらわれたので。
(2021.12.03) 手帳2021-58