テニエルの絵のアリスの物語とともに楽しむ算数パズルが楽しい。ほどよい難度のクイズにしばし熱中!物語の名場面を振り返りながら。
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2冊のパズル本、『ふしぎの国のアリスの算数パズル』『鏡の国のアリスの算数パズル』(さ・え・ら書房)を楽しんだ。テニエルのさし絵入りの物語の名場面を順に追いながら、物語に関連づけられた創作算数パズルを解いていくのだ。数学パズルではなく、算数パズルとなっているところがミソ。

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素朴なクイズ感覚でチャレンジすることができる。また、アリスの物語のストーリーと歩を合わせているため、お勉強感は一切ない。でも、なんか少しアタマの体操になるし、もし、子どものときに出会えば、数学の学習を支える原体験の足しになるのではないかとも思える。
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「ふしぎの国のアリスの算数パズル」は、1983年の発行だが、今でも新品で購入できる。ネットのレビュー記事では、子どもの頃に夢中になった本なので手に入れた。今でも手に入ってうれしく思うという感想が、いくつもあった。
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装丁や算数パズルのイラストは、さすがに当時のものだからねというところはあるが、古びないテニエルのアリスの挿絵とキャロルの物語のおかげで、全体としては、古さが気になることはない。『鏡の国のアリスの算数パズル』では、物語の展開のベースにあるチェスの駒の配置の変化も、ちゃんと途中途中に図示してくれている。
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著者の山崎直美さんは、1948年生まれとのこと、こんな幸福な本を編み出され、愛され続けていることに羨望を感じる。
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本の余韻を楽しみつつ、手帳には2冊の愛すべき本の表紙の写真を貼った。

(2022.01.26) 手帳2022-85