あの世界的ベストセラー「薔薇の名前」がテレビ4Kドラマで見られる。NHK BS4Kで11月7日(日)午後10時50分から、毎週日曜日、1日2話ずつ全8回にわたって、11月中放送だ。NHKでのドラマ放送予定を先ほど知った。
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読書週間が10月27日から始まっている。折りしも本のスタンプを手に入れたので手帳にポンである(スタンプをおすのを「スタポン」ということ、最近インスタで知った。本のスタンプは「こどものかお」の製品だ。)すてきな読書タイム気分を盛り上げてくれる。たくさんの本が集まっているのを見ると思い出すのが、『薔薇の名前』である。
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中世の教会を舞台に繰り広げられる物語、事件は、権威を誇る知の殿堂たる巨大な図書館の中に隠された秘密を巡って巻き起こる。写真の手帳の脇に見えるのは、図書館の地図である。かぎを握る<アフリカノ果テ>の場所も描かれている。作者のエーコはイタリアの学者で、記号学で有名である。かなり手の込んだ枠組みが設定されているので難しいところがあるのだが、世界的ベストセラーになった。1980年にイタリアで出版され、86年にショーン・コネリーで映画化され、90年に邦訳出版、エーコが亡くなった2016年の時点で発行部数5500万部。
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感情のままに読み、「この小説はおもしろいな」「悲しいな」など率直に反応しながら物語を読み進める読者にも、この小説に作者はどんな戦略を盛り込んでいるのか、またその戦略にはどんな意図があるのか、といったことにまで思いをめぐらせる読者にも、どちらのタイプの読者にもおもしろい本になっている
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本は、かなり分厚い上下である。2018年9月、NHKで放送された「100分de名著」で取り上げられたので、手っ取り早い解説を得たかったら、そのNHKテキストを見るのがいい。今でも手に入る。有名なイタリア文学研究者の和田忠彦さんの解説は、とてもわかりやすい。NHKオンデマンドでこの番組を視聴することもできる。
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と、ここまで書いて、NHK BS4Kでドラマが放送されることを知った。ドラマを見るのが一番だろう。本が映像でどんな風に描かれているのかも楽しみだ。そういえば「LIFEのBOOK」というほぼ日手帳のキャッチフレーズがある。本や手帳、いろいろ考えても考えなくても、どっちも楽しい。
（2021.11.01) 手帳2021-41
