アストロノミー(天文学)のシールを手に入れたので、ホーキング博士の『宇宙への秘密の鍵』を読んだ。児童書である。本の中では、たくさんの宇宙の写真や科学コラムが、ひきこまれるストーリーの間に、さりげなくはさまれていて、あたたかな気持ちで、科学知識に接することができる。
『宇宙への秘密の鍵』
ホーキング父娘による児童書
『宇宙への秘密の鍵』は、ホーキング父娘の手になる、原著2007年、邦訳2008年の小学生の男の子ジョージが主人公の物語だ。ジョージの両親は環境保護運動家で科学ぎらい、ジョージがほしいコンピューターも買ってもらえない。
隣の家の、ジョージより子どもだけど、科学に明るい女の子アニー、そのおとうさんのエリックは科学者、チャーミングなコンピューターのコスモスの力で宇宙に飛び立ち、研究をしている。
コスモスというコンピュータに飛び込んで宇宙へ
コスモスの力で、ジョージとアニーは宇宙を身をもって体験する。この本の中で体験する宇宙はリアルだけれど、バーチャルリアリティで、物語の中に出てくるような体験ができる日も近いかもしれない。さしあたり、わたしたちは、今のところ、ホーキング博士の、この本で、わくわくと想像を広げながら、宇宙を体験することができる。
本を読むといっても、ストーリー展開の力のおかげで、まるで宇宙を体験させてもらっているかのようである。そして、科学に対する思いを深くしていくジョージと、科学ぎらいの両親ははたしてどうなるのか?
宇宙への憧れを思い出して
厚い本だが、さらりと読めてしまい、子どもは宇宙や科学に親しみを感じるだろうし、科学とは縁遠い大人も、子どもの頃の宇宙に憧れ、星々にときめいたときのことを思い出さずにはいられないだろう。
手帳には、星のデザインペーパーの絵柄とアストロノミー(天文学)のシールの絵を組み合わせて貼った。地球や惑星、彗星が見える。
(2022.02.22) 手帳2022-98