スタンプインクの「いろもよう」24色を手に入れて色見本を作った。ふたをあけたままでも乾燥しないのに、おした後の乾燥時間が短かったり、繊細な模様も鮮やかにきれいにおせたりするのが特徴で、2020年2月に発売されて以来、人気の「いろもよう」。カラーのラインアップは、日本の伝統色の色名だ。
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「いろもよう」は、標準色が24色で、ノーマルカラーのA、12色と、ライトカラーのB、12色がある。他に2021年発売の新色5色がある。標準色、全24色を手に入れてみた。¥11,330である。まず最初に、パッケージを開けないままで、色名だけを吟味した。
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『日本の296色』という本の電子書籍が12月1日に発売されたので、その本で色名を見てみた。紙で2002年に発行されたこの本を、2004年に購入したと記録にはあったが、すぐには取り出せないので電子書籍を手に入れたのである。色名の由来となる動植物や物を確認して、色名に親しんだ。
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それから、「いろもよう」のパッケージを開けて色見本を作った。まず、『不思議の国のアリス』に登場するチェシャ猫のスタンプを1個ずつ24色、シール紙におして、切り離した。次に、色名とスタンプ欄のある表を、お手軽にエクセルで作成して、A4にプリントし、対応する色のスタンプ欄に24枚のチェシャ猫のシールを1枚ずつ貼っていった。写真にあるとおりだ。パッケージのカラーラベルではわからない色合いが、これで見てとれるようになる。
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日本の伝統色名を使ってみんなで会話できるようになるといいなと考えていたことがある。15年前のことである。色名集の本を集めて眺めていた。本によってとりあげられている色名がずいぶん違っていた。そこで、どの本にも出てくる共通色名を洗い出し、40色を見つけた。そして、40色の色名と見た目の色の結びつきに慣れることができるように、パソコンで40色のお絵描きソフトを使えるようにした。残念ながら、日本の伝統色名を駆使できるようにはならなかった。
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スタンプインクで伝統色というのはいい。ペンと違って面で見るので、色を意識しやすいし、繰り返しおすというアクションがともなう。色名に慣れるにはうってつけだ。こどものときから、このスタンプインク「いろもよう」で遊んだら、日本の伝統色をごく自然に把握して、コミュニケーションにも使えるようになるのではないか。
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かつて抱いた、日本の伝統色名を駆使できるようになったらすてきだという思いがふたたびよみがえってきた。調べてみると、日本の伝統色に関して新しく発刊された本がいろいろあることがわかった。そのうち、2冊に特に興味をひかれた。後日、紹介するかもしれない。日本の伝統色については、これくらいにして、スタンプインクそのものに戻ろう。
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スタンプインクは、なみだ型をした容器の「バーサマジック」を使ってきた。5色持っているが、使うのは、もっぱら黒である。「バーサマジック」は、ほぼ日手帳のページで裏写りしない手軽なスタンプインクとして定番である。さて、「いろもよう」は裏写りについてはどうか?ほぼ日手帳で試してみたところ、かすかに裏写りする、裏写りに関しては、「バーサマジック」の方がいい。
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ただ、当初の使い方と違って、スタンプをページに直接おすことがあまりない。何かの紙におしてから手帳に貼ることがほとんどなので、いろもようを使う上で支障はない状況である。
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実は「いろもよう」の前に、「ステイズオン」の黒を手に入れていた。「ステイズオン」は、ビニール袋や、プラスチック、金属などの非吸収面やコート紙に使える。プリンタ用紙としてコート紙をよく使うので向いているのではないかと思い、専用のクリーナーも用意し、クリアスタンプをあれこれ使おうとしていた。ところが、調べてみたところ、クリアスタンプには使わない方が無難だとわかった。アルコールのせいである。クリアスタンプの材質を劣化させる恐れがあるのだ。じゃあ、「いろもよう」でと思ったが、残念ながら非吸着面には使えない。コート紙もダメである。マット紙で使っていくことになる。
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制約もあるが、「いろもよう」はきれいにおせる。活用していきたい。手帳には、24色のチェシャ猫を貼った。
(2021.12.05) 手帳2021-59