レースペーパーを作った。ダイカットマシンを使った小さなレースペーパーづくりは楽しい。
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ダイカットマシンに紙とダイ(金属製の型)をとおすときに、もちろん外形がきれいに切り抜かれるのは嬉しいが、細かなパターンの穴ができるのには感動する。ダイカットマシンを使うなら、レースのダイは絶対おすすめだ。わたしは最初にレースのテープ型を入手したが、円形のレースペーパー型の方を第一にするのがいい。
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穴の部分は、マシンを通した後、型に細かな紙がいくらか残るので、それを全部取り除くのが少し面倒にも思えるが、型にごく小さな穴があらかじめ開けられているので、その穴から尖ったもので突いて押せばポロッと簡単に落ちる。繰り返すうちに慣れて、あまり苦にはならなくなる。ポロッと落ちるのが楽しいくらいの気分である。
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レースはあまり好きではなかった。レースといえば昭和の応接間のピアノカバーとか、その上に置いてあるフランス人形だ。古色蒼然としたイメージである。
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そのレースが、コラージュやジャンクジャーナルで大活躍しているのを最近はじめてインスタで知った。レトロヴィンテージの雰囲気づくりにたしかに合っている。不思議と嫌な感じはしなかった。特にレースペーパーは、甘いレースのイメージとはまた違った乾いた印象に心惹かれた。
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小さなレースペーパーを何枚も作ってみて、無駄に詳細で複雑な外形がなんとも楽しい。思えば、手帳をはじめてから、インスタで見ているうちにレトロヴィンテージ風のコラージュやジャンクジャーナルを自分が好ましいものとして見ていることに気づいたのも新鮮である。基本的に簡潔なものに馴染み、どちらかといえば、モダンデザインに親しんできた人こそ、大きな喜びをもって心地よさを味わうことができる世界だといえるのではないか。
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煎じ詰めると、デジタルガジェットがあるのに、手書きの手帳を新鮮に心地よく感じることと、レースの無駄な詳細さを好ましく感じることは、同じ根っこに繋がっているといえそうである。
(2021.10.22) 手帳2021-36