マザーグースを楽しむダヤンの占いカードから

2022年1月22日 2022年6月26日

紙物、ダヤンのマザーグース占いカード、マザーグースに親しむきっかけにもしたい。本をいくつか手に入れた。

♦️♦️♦️♦️♦️
かわいい占いカードセットがある。「ダヤンのフォーチュンカード」だ。1枚1枚それぞれマザーグースの詩をテーマにして作られた、猫のダヤンの占いカードセットである。

🔶
これに出会ったのを機に、アリスの物語にも使われている、マザーグースの世界をのぞいてみた。マザーグースはご存知、イギリスの伝承童謡の集まりだ。イギリスでは、子ども時代から慣れ親しまれており、小説のモチーフや、新聞の記事の文表現に、それを知っていることが当然という前提で登場する。
🔶
ロンドン橋落ちたや、きらきら星は、日本人にもよく知られている。スヌーピーのコミックスを翻訳されている詩人の谷川俊太郎さんの訳、人気の堀内誠一さんのさし絵で1975年に出版されたマザーグースがブームを引き起こしたことを、ご記憶の方もいらっしゃるだろう。この『マザー・グースのうた』全5冊が今でも新品で手に入る。
🔶
なつかしかったので、これを手に入れようかとも思ったのだが、手軽に、訳は谷川俊太郎さん、さし絵が人気の和田誠さんの文庫『マザー・グース』全4冊を入手してみた。英語も記載されており、英語の索引、日本語の索引が、各巻にあるだけでなく、第4巻に全4巻分の総索引がまとめられているので、目的のうたを探しやすい。

🔶
カードの絵と占い解説を1枚1枚読みながら、そこに取り上げられているうたを4冊の中から見つけて、谷川俊太郎さんの訳と和田誠さんの絵もあわせて楽しんだ。

🔶
この『マザー・グース』の本の監修をしていらっしゃる平野敬一さんによる、やや古いが定評ある中公新書『マザー・グースの唄』を読むと、マザーグースのブラックでシュールだったり、ナンセンスなところを楽しむ手がかりを手軽に得られ、英国人気質への理解や共感も深まり、さらに楽しい。硬派の文章なので読み通しにくいという場合でも、拾い読みすれば楽しむことができるだろう。