お菓子缶がほしい!『素晴らしきお菓子缶の世界』はお菓子缶の沼エントリーのチケットか⁉︎
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魅惑的な本に出会ってしまった。『素晴らしきお菓子缶の世界』(光文社)。かわいいお菓子缶の写真、満載の楽しい本、人気のある有名なものから、昔なつかしいもの、海外のもの、地方の一品まで含めて、よくぞ集めたという感じだ。写真だけでなく、それぞれに丁寧な解説つきなのもうれしい。紙の本なら、インテリア用のテーブルブックとして置いておけば、誰にでも楽しんでいただけるだろう。
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紙が良かったかなあと思いつつ、電子書籍を手に入れたのだが、これが意外に良かった。巻末の「協力店問い合わせ先リスト」が全部リンクになっていて、一発でそれぞれのサイトを見ることができるのだ。
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これ、買ってみようかなあというときに調べやすいのはもちろんで、いろいろ情報が得られる。
お馴染みの老舗のメリーチョコレートのサイトだって、最近、古川紙工やロフトとのコラボで文具発売が人気のレトロ缶「はじけるキャンディチョコレート」、インスタによく登場するのは、これのことかと納得できる。
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そうした大手のところばかりではなく、小さなお店がたくさんリストアップされている。ただ、本にのっていて、欲しいなと思ってサイトを見ると、軒並みSOLD OUT。
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そこで気を落としてしまいそうだが、まだ、楽しみはある。なにしろ紹介されるようなかわいいお菓子缶をつくるお店のこと、サイトもすてきで、見るのが楽しい。まるで、本の付録のようにお菓子缶を満喫できる。
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また、歳を重ねているので、1972年発売のヨックモックの細長い木蓮柄のお菓子缶の写真と解説など、そうそうこれ気に入って大事に使っていたと思わず大きくうなづいてしまうものもある。著者のおかあさまが、最近まで裁縫道具入れに使っていらっしゃったそうだ。2019年に復刻デザインが期間限定で販売されたぐらい有名なお菓子缶、あれかとなつかしく思われる方がたくさんいらっしゃるのではないだろうか。
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NHKの人気番組「美の壺」で2014年に「アンティークの菓子缶」をテーマにして菓子缶が取り上げられていた。歴史上、ヨーロッパでは、高級な芸術品が多く作られ、大人の文化の中にあったのに対して、日本では、玩具として作られ、子どもとともにあったとのことだ。サイトに写真といっしょに内容紹介がある。
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デパートで、阪神百貨店さんのように菓子売場にかわいいクッキー缶ばかりコレクションしたコーナーがつくられたり、うめはん(阪急百貨店うめだ本店)のように毎年クッキー専門の催事が開催されたり、お菓子缶をまとめた本が出版されたりと、お菓子缶へのまなざしは熱くなるばかり。歳を重ねた身でさえも、缶ほしさにお菓子をあれこれ買いたくなってしまうが、本でたくさんの知らなかった缶を見て愛でるだけでもかなり楽しい。日本でも、お菓子缶は大人の文化の中に着実に定着してきている。
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手帳には、うめはんにいくたびに、気になっているうちに年月が過ぎ、すでに王道を築いているブルトンヌの缶、
ヨックモックの復刻デザイン缶を左ページに貼った。
右ページには、入手困難だけれど魅力的な、cafe太陽ノ塔のタイヨウノカンカン、コバトパン工場のスペキュロス缶をウィッシュリストとして貼ってみた。
写真は、各会社のサイトのものである。
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ここで書籍内からお見せすることはできないが、本にはお菓子缶の沼行きを誘う魅力的な缶がいっぱいだ。
(2022.01.18) 手帳2022-81