ゼロからのタロット、まずは複数セットの絵柄を楽しんでイメージを定着。標準のウェイト=スミス版に加え、アリスのものと荒井良二さんのものを手に入れた。

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アリスの物語を元にしてつくられた「ワンダーランド・タロット」を手に入れた。絵を見ると物語の場面が思い出され、さまざまなイメージが広がる。

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さらに、人気絵本作家の荒井良二さんの描いた大アルカナ22枚と、占星術やタロットをまじめに研究しながら平易な語り口にも定評のある鏡リュウジさんの解説書がセットになった、『はじめてのタロット』(集英社)を手に入れた。これは、10歳の子どもも念頭において作られている。

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当面、大アルカナ22枚で楽しむことにして、ウェイト=スミス版とともに、3種1組ずつにして22組とした。手でカードを分ける作業をしていくと、違いを見比べながら、それだけでも楽しい。そして、22組を、まとまりとして把握しやすい数である7つの山に分ける。カードの意味の関連性から考えて、番号の若い順に2組・4組・3組・4組・4組・3組・2組が無難だろう。こうすることで、だらだらとではなく、小気味良く見ていけるようになる。
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そして、1組ずつ手に取って『はじめてのタロット』の解説書を読む。子どもも想定しているため、どのカードの説明もポジティブでわかりやすくコンパクトに書かれている。つぎに同じく鏡リュウジさんの書かれた講談社現代新書『タロットの秘密』のカードの解釈の部分を読む。歴史的な事実と深層心理的な意味の2側面からのストーリー性ある解説を楽しむことができる。

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これだけで、それぞれのカードのイメージがすっと入ってきて、暗記の苦行とは無縁だ。とりあえず初歩的にしても占いを楽しむことができる。
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アリスのカードは、物語のファン向けである。シンプルにチャレンジしたい方には『はじめのタロット』だけから始めるのがおすすめだ。鮮やかで大胆な絵が、標準的なウェイト=スミス版のカードの絵よりもダイレクトに感情に訴えかけてきてイメージが広がりやすい。
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タロットは、図像を理知的に理解して楽しむことができるだけでなく、わたしたちの心の奥底にある普遍的なイメージを刺激したり、魔法を信じていたころの子供のような気持ちにさせてくれて、自分との対話の手がかりになるといわれる。
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歳を重ねると、既に知っていることや経験との関連づけの方が、暗記や体力頼りより得意になる。それを生かした楽しみ方がふさわしいのは、百人一首のときと同じだ。手帳には、アリスバージョンと、荒井良二さんバージョンの女教皇のカードを貼った。
(2022.01.16) 手帳2022-80